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あの日から、望美と朔がいない時は殴る蹴るが日常茶飯事
白龍には止めないでいいと言わないと皆に嫌われてしまう
今日も優しい貴方を思い出します、魅春の側にいるけれども
あの日あの時の笑顔は嘘じゃない
もう、戻れないかも知れないけど
「カ…ハッ…白…龍…」
白龍が涙を流しながら近付いて、濡らした布を当ててくれる
冷たくて、気持ちいい
白龍の優しさに涙が出そうで
緋直は白龍の神子だから浄化しには行くものの暴力は止まらない
確かに罪悪感が感じない訳ではない、頭では分かっている
緋直がこんなマネをする訳はない
だけど魅春が泣いていたから
緋直に小刀が握られていたから
間違えてなんかない
間違えてはいけない
魅春はヒノエに擦り寄ればヒノエは優しく魅春を撫でる
本気?
そんな訳は無い
普通に繕った女に
心は惹かれないけど
俺は俺なりの真実がある
魅春が斬られていたのは事実
魅春は擦り寄りながらクスリと笑う
嗚呼、破滅の音がする
「緋直、ぜぇったい…返さない…望美も朔も白龍も私のモノにしちゃうから…」
続く
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