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風呂上がり、髪も乾かせないまま、最後の読経の時間だ。
せっかくあったまった身体の熱がまた、奪われていく…
やっと終わり、就寝の時間。
もちろんの様に自分達で布団を引かされた。
疲れた。
しゃべれない事がこんなに辛いとは…
「あと、二日…」
そう小さく呟いた…
布団が温かい。
知らぬ間に眠っていた…
~朝5:00~
『カーン!カーン!カーン!』
甲高い鐘の音が鳴り響く。
起床の時間だ。
こんな時間に起きるとか慣れて無い奴ばかりだ。
布団を寝坊眼で片付けて、顔を洗う。
異様に冷たい水…
一気に目が覚めた。
5:30から掃除もさせられた。
雑巾がけが辛い。
掃除が終わると朝の読経。
7:00までやってご飯だ。
寝るのと、食べる事だけが唯一の楽しみになってきた。
ご飯が終わると、外に出された。
散歩するらしい。
無言で…。
40人の集団が無言で獣道のような中をひたすら歩く光景は異様だ。
戻って来たら、夜までご飯以外は座禅と読経の繰り返し。
まさに修行僧。
ここまでされたら、さすがに馴れてきた。
般若心経も何も見ずに言える様になってた。
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