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いまさら何を言っても、無駄だよね?
でも、最後に伝えたい事があるんだ。これが最後の手紙だから、なるべく読んでほしいなぁ。
いままで一緒にいてくれて、ありがとね。
ごめんね、いつも迷惑かけてばっかりだったよね。
君と会えるのは、すっごくすっごく楽しみだったし、一緒にいると、すっごくすっごく楽しかったよ。これでもかってくらいの優しさで、心を包まれてるみたいだったんだ。あったかかった。
だけど、なんか……
私、可愛くなかったよね?
いつも憎まれ口ばっかりだったし。感じ悪い時も有ったしさぁ。今思うと、自分で自分を怒鳴りたくなっちゃうよ。
君は、素直に気持ちぶつけてくれてたのに……。
本当にごめんね。
本当にありがとう。
『許してくれなくて良いから、謝らせてよ』
なんて、恰好良い事言ってみたかったんだけど、無理みたい。
やっぱり、許してほしいもの。
君に嫌われるのだけは、絶対に嫌なんだもの。
でも、やっぱり、許してはくれないよね?
酷い言葉ばかり贈って、そっけない態度ばかりとってきたもんね?
もっと素直な子だったら、まだ、傍にいてくれた?
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