あとがき

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 随分と長くなりました。つまらない昔話を聞かせてしまってすいません。ただ、僕がこの短編を、どんな想いを込めて書いたのか知ってほしかったのです。  もし、この小説を読んでくださった人の中に、誰かの死に、いつまでも囚われたままの人がいるならば、とにかく前に進んで下さい。いつまでも、立ち止まったままではいけないのです。悲しんじゃいけないと言っているのではありません。むしろ、大切な人が亡くなってしまったのなら、悲しんでください。泣いてください。僕の書いている[心唄~ココロウタ~]という詩集にも載っていますが、泣くことはいけないことじゃありません。むしろいいことなのです。相手を想うが故に流す涙は、とても強いものなのですから。  この作品は、〈出会い〉と〈別れ〉をテーマにしています。相手との〈出会い〉があれば、必ず相手との〈別れ〉もある。しかし〈別れ〉のことを、いつまでも引き摺っていてはいけません。引き摺って立ち止まっていることを、果たして相手は望んでいるでしょうか?答えは“否”です。立ち止まって考えるくらいなら、何も考えずに、とにかく前に進んで下さい。考えるのは、その後でもいいハズです。とにかく、     「前に進む」 これを忘れずに、これからも楽しく生きていって下さい。 説教臭くなりましだが、最後に、この作品を読んでくださったすべての皆さまに、     “ありがとう” 2008.4/01...
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