孤独の中に彼女は潜む

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空が茜色に染まり出したので、いつまでもここにいるわけにはいかなくなった。 交番でも、僕の不在が誰かに迷惑をかけているかもしれない。 僕は少女を促して、階段の方まで連れて行く。 そして二人でとぼとぼ下りた。 二人とも宛が無かった。この後どうすればいいのかのマニュアルが欲しい。 どうしたら彼女の心にもっと食い込めるのか――
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