孤独の中に彼女は潜む

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交番に連れて帰ると、さっきまでの魔性が嘘のように彼女はおとなしかった。 「わからないのは本当です。荷物にもヒントは無かったし……」 「でもそれだけで死のうとしなくても……」 「違うんです」 彼女はひっそり微笑んだ。 「空の向こうに行かなくちゃって思うのも、本当なんです」
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