孤独の中に彼女は潜む

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「どこへ行くの?」 先輩に気を取られて彼女のことをうっかり忘れていた。 僕はしどろもどろになりながら手を放す。 すると彼女は不思議そうな顔をした。 「私は貴方と交際しているのよね?」 どうやら先程の、先輩への嘘を真にうけたらしかった。 真摯な表情に、脳髄が痺れ目の前がグラグラした。
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