空の向こうに行くのと彼女は言う
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通報者は辺りに見当たらなかった。もしかすると、あの手摺から身を乗り出している当人からの電話だったのかもしれない。 人が一人、飛び下りるかもしれないと言うのに、下界は平和だった。 帰り道の女子高生はクレープを食べながらたむろしている。 塾に行く途中の小学生は、疲れた後ろ姿でのろのろ駅へ向かっている。 毎日散歩しているおじいさんだけが、表情を曇らせてビルを見上げていた。
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