白く明るい牢獄で少女は眠る

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着替えて財布を持って戻ると、運転手が彼女に何事か言っていた。 しつこく言い募ったようで、無表情だった彼女の顔に僅かな怯えが見て取れる。 彼女を怖がらせたことより、表情を変えさせたことに対して腹が立った。 かっと頭に血が上る。 閉まっているドアを、力任せに蹴った。
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