白く明るい牢獄で少女は眠る
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お釣も寄越さなかったが、足りないとも言われなかったのでそのまま歩き出した。 暫く歩いてからタクシーは僕らを追い越した。 金を払って彼女を連れ出すだなんて、買い物をしたみたいで不快だ。 何故こんなに嫌な気分になるのだろう? 彼女の横顔をそっと盗み見ようとして初めて、僕は彼女の手首を握ったままだったことに気付いた。
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