白く明るい牢獄で少女は眠る

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事務のお姉さんはニッコリと説明を求める視線を送って来る。 「妹です。全然記憶が無いと言うのです。僕の職場の近くのビルから、その……」 「記憶が……分かりました。お呼びしますからお待ち下さい」 彼女の視線が少女で止り、その目が驚愕に一瞬見開いた。 僕は不思議に思いながらも、狭いスペースに並べられているベンチに少女と腰掛けた。
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