中学

3/5
前へ
/61ページ
次へ
ここまでを見てみると、やはり冷めているとみえるだろう。 だからといって別段暗いわけでも、いじめられているわけでもない。 ヒトとの距離の置き方を、既に理解してしまった そういってしまえば一番わかりやすいだろう。 だから、話せる友達も限られるし、本音を話せる"ツレ"はもっと限られる。 だからといって自分自身のことを他人に話すのも阿呆くさい、と考えるほど、今の自分は他人に対してはどうでもよかった。 "俺の世界観はどこに行けば見つかる?" "俺は何をすれば生きててよかったと、そう思える?" 何度も何度も考えた。 だからこそ、だ。 だからこそ、全くといっていいほど答えが出ない。 部活に関しても、だが、 真夏に汗だくで練習をする。そりゃ既に1年半ほど一緒に頑張ってる仲間だ。確かに楽しい。 しかしウチのバレーボール部は弱小もいいところ。 高校みたいに特待生なんかいないし、頑張っても大会で2回戦敗退がいいところ。 そもそも、親が小学校から無理矢理やらせてたようなもの。決して自分から進んでやっていたワケでもない。将来バレーボール選手になれるほどの技量なんか無いと見切りもつけていたし、そんなのガラじゃない、などとも考えていたから。
/61ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加