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しばらく歩いていた
そういえば今日はどこに行くのか聞いていない
「ねえ?晶君、今日どこに行くの?」
私はわくわくしながら晶君に聞いてみた
「美月が喜ぶところ」
晶君はニコニコしながらこたえた
私はしばらく考えてみたが検討がつかなかった
「ほら着いた」
「あ、ここ…」
懐かしさが蘇った
晶が美月を連れて行った場所には小さなバスケットコートがあった
「美月はいつもついて来て私もやる~って、駄々こねてたよな」
そうだった
まだ幼稚園の時の話…
中学生がしているバスケットの和の中に入れるはずなんて無いのに
懐かしいな…
「あの頃は、毎日のように晶君にくっついて回ってよく金魚の糞ってからかわれたな」
私が遠い目でバスケットコートを眺めていると
晶君がかばんからボールを出した
「今なら一緒に出来るよな」
私たちはしばらくバスケットをして遊んだ
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