戻れない二人

3/5
前へ
/614ページ
次へ
「風邪ひいたみたい、学校休みたい」 私はそう言って厚く布団をかぶった 「わかった、電話しておくからゆっくり寝なさい」 いつもならうるさく言ってくるママも今日は違った… 気づいてるのかな しばらく寝ていると下の階で何やら話し声がする トントントントントン 階段を駆け上がる音… バン 激しく部屋のドアが開いた 「美月」 晶君だった 「勝手に入ってこないで、会いたくない」 私は枕を投げた 晶君はそれでも出て行かなかった 「ごめん…」 そう言うと晶君は話を続けた 私は晶君の顔が見れず、ただひたすら下を見ていた
/614ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2498人が本棚に入れています
本棚に追加