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ジリリリリ‼
目覚ましが朝を告げる、なんもない日常の始まり
相馬は手探りで時計を探す
ジリリリリ‼カチッ
ベルを止めるとまた眠りに付こうとする
ガチャっ
相馬の部屋に少女が入ってくる、長い髪をポニーテールにまとめ、少し垂れ気味の目をした美少女だ
「相馬くん?朝ですよ~~」
印象どおりのおっとりした声で布団を揺する
「……うーん、後二時間…」
べたべたなことを言う相馬に少女は頬に手を当て首を傾げる
「困りましたねぇ、じゃあ、後二時間だけです……バッシーン「アホかぁ!遅刻するわ!」いったーい、霧香ちゃん何するの?」
そう言って自分を叩いた、肩まで伸びたセミロングの髪、少し釣り目気味の気の強そうな印象の少女を睨む
「何するやないよ、姉ぇ!…そして、オドレもはよ起きんかい!」
む~っと頭を抑えながら睨む姉を一括して、さらに布団越しに相馬をどこからともなく取り出したハリセンで叩く
「痛ててて……朝から激しいぞ霧香…それと霞、おはよう」
頭を擦りながら起き上がりあいさつをする相馬に霞はにっこりとほほえみかける
「はい、おはようございます相馬くん」
「あいさつはええからはよ準備しぃ、ほら、姉ぇ、出るよ」
「え?何で?相馬くんを待たないの?」
双子の妹に引きずられながらボケボケなことを言う霞、そんな姉にため息を吐き霧香は相馬の部屋を出ていった
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