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相馬は通学路を歩いていた、両脇には二人の美少女が歩いている、言わずもがな霞と霧香である
三人はたわいもない話をしながら学校に向かっていた
相馬はともかく、霞と霧香は人並み外れた容姿をもっている、人目を引かないわけはない
「おい、皆木さんだぜ」
「ああ、可愛いよなぁ、皆木姉」
「妹も可愛いし」
「お姉さま❤」
と、まあ、こんな感じで学校でもかなり人気がある、男子は言わずもがな、霧香は剣道部の主将でもあるので、その手の女子にも人気があった、当然相馬には嫉妬と羨望の混じった視線が集中する
「くそ、九条の奴羨ましいよな」
「美人姉妹独占だもんな、まったく、あやかりてぇよ」
「私のお姉さまが💔」
最初は相馬もこの視線で胃が痛くなっていたが、既に慣れてしまい堪えなくなった
校門をくぐり、昇降口に入った、上履きを取り出そうとした霞と霧香の靴箱から数通の手紙が落ちる
「まったく、本当におまえらもてるな」
相馬が呆れたように呟く
「まったく嬉しゅうないんやけど、ちゅーか、男やったら直接来いっちゅー話や」
「でもぉ、私には相君がいるから誰とも付き合う気はないよ?」
霞のその言葉に相馬は真っ赤になる
「バカッ、霞お前何言ってんだよ」
霞は天然で恥ずかしいことを無邪気に言う
「ははは、よかったなぁ、相」
真っ赤になった相馬を霧香がからかう
それから三人は教室に向かった
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