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「オーシ、お前ら席につけー、HR始めんぞ」
教室の前の方の扉を開けて20代前半くらいのジャージに身を包んだ担任が入ってくる、ちなみにこんな口調ではあるが女性だ、名前は桐生命(独身)
「ん?おい、久額お前こんなとこで寝てんじゃないよ、ばっちい」
扉の前で今だに踞っている慶志を手にしている教鞭でつつく
「……うっ、……みっ…ちゃん、目は……だ…い……丈……ぶ?「誰が老眼だ!」へぶぅ!」
慶志の遠回しな非難をその言葉どおりに受けた命の拳が慶志に止めを差した
「あら?これしきで気絶とは、現代っ子は軟弱だねぇ、まあ、いいや、出欠とるぞ」
慶志を放置したままHRが始まった、ちなみに慶志はHRのあと、保健委員によって保健室に運ばれた
午前の授業が終わり、昼休みの始まりを告げるチャイムが鳴る
「相君、ご飯食べに行きましょ」
霞が弁当箱を二つ持って相馬の傍に寄ってくる、傍らには霧香の姿もあった
「おう、ちょっと待ってくれ、教科書とか片付けるから……よし、いいぞ、今日はどこで食う?」
「そうねぇ、霧香ちゃんはどこがいい?」
「今日は天気もええさかい、屋上でええやろ」
「だな、じゃあ行くか」
霧香の案に相馬も霞も賛成し、三人は屋上へ向かった
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