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「ハナは!?」 家に着くなり、そう言う。 「ハナは!?」 もう一度叫び中に入ると、妹が段ボールの前で泣いていた。 母も泣いていたのであろう、目を真っ赤にしている。 「ハナ、ハナ!」 何度も呼んだ、何度も死んだと言われた、それでも何度も呼んだ。 「ハナ、ハナ、ハナ…」 「段ボールに容れとけば、生き返るかもしれない」 彼の後ろに立っていた、ばあちゃんがそう言った。 ハナが来た時、1番反対したのはばあちゃんだった。
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