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「うわっ耳の中気持ち悪い~」 高校一年になった彼は、ハナの耳の中を見てそう言った。 そんなことを言われているともわからず猫は気持ち良さそうに目を細めている。 「暑いからもう終わりな。どいて」 彼はそんな猫を抱き上げ、横へ下ろす。 猫はとことこと歩き、テレビの上で丸まった。 その様子を見て彼は少し笑い、喉と髭の部分を優しく撫でた。 「かわいいな~ハナは~」 しばらく彼は撫でていたが、自室へと戻って行った。
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