親友の死②

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その日は激しい雨だった…… 「滝沢信也」 そう書かれた墓石の前に俺は一人でポツンと立っている 雨に打たれ、ずぶ濡れになりながら… 俺は後悔している。 あの日、彼を救えなかった己の無力さを 護れたはずの命をみすみす失ってしまった… そう深く自分を責めたてる だが涙は出なかった そんな自分が悔しかった 友達……いや。それ以上の関係を築き、1番近くに居た人間が死んだのに涙の一滴も出ない自分がいる
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