幼なじみ

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 男は、ある日の記憶を夢で見ていた…。 薄暗い空間に数名の男が倒れている。 出口らしき場所に男が一人、女が一人。 空間の中心で佇んでいる男が一人、気を失っている女が一人。 男が言う、大丈夫か、と。 女は無言のまま運ばれる。 男はその日、自分自身に誓いを立てた。 この先なにがあろうとも、どんなことがあろうとも、この身を風香に捧げよう、と…。 (…あぁ、これは…。あの時の…。) ― ―― ――― 天気は快晴、睡眠日和な朝。 トントントッズルッ 「あっ!」 ガンッ! 「うぅ…痛いよぉ…」 ペタペタペタ…。 コンコンッ……。 コンコンコンッ……。 「…入るよ?…。」 ガチャッ。
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