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「今起きないと、毎日起こしに来るよ。」
「起きても毎朝来てるだろうが!!」
思わずツッコミをしてしまった為に起き上がってしまった。
すると…
風香がニコッと笑い、下で待ってるから早く来てね、と伝え部屋を出た。
朝っぱらから輝いている。軽く発電出来るんじゃないか?くらい輝いている。
…いや、ちゃんと褒めてますよ?
まあ、そんなもんはこの際どうでもいいが…
「…あの笑顔は反則だよな。いつもあれにやられる…はぁ」
可愛い女の子が朝、部屋まで迎えに来るシチュエーションはかなり幸せレベルが高い。
嫌な気分はしないものの、朝が弱い真人には複雑だった。
彼女、風香は真人の隣の家に住む同じ歳の女の子。いわゆる幼なじみって奴である。
可愛い女の子が幼なじみと羨ましがられていた中学時代を振り返りつつ、ふと今何時か気になり、目覚まし時計と言う【目覚まし】部分の機能を封印されている時計を見た。
「まだこんな時間かよ!起きて損した気分だ」
さっきまで優越感に浸っていた人間とは思えないほどの落胆ぶりだ。
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