夏のはじまり。

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先生「はい、ホームルームはじめますね~」 と、ホームルームが始まった。 俺は窓の外をみた。 外は綺麗な青空だ。 ふぅ…一時限目、なんだっけなぁ……。 先生「匠くん、匠くん!」 匠「え、あ、なんですか?」 ぼうっとしてて聞いてなかった。 クラスの連中は失笑してる。 …教えてくれよ。 先生「しっかりと聞いてないと駄目ですよ?」 匠「はい…」 普通に怒られてしまった……。 先生「そうだ、匠くんには、次の時間に使う資料を運んで貰いましょう?」 匠「……はい?」 先生「罪滅ぼしもかねて、お願いしますよ。」 治「はっはっは、匠、ご愁傷様」 治をきっかけに、笑い声が上がる。 匠「わかりました。ぜひ、お手伝いさせてください……」 先生「では、後で職員室に来て下さいね。」 と、言い、チャイムがなった。 先生「あ、ちょうどおしまいですね、ではではホームルームを終わりにします」 うきうきと、教室から退出する先生。 治「匠、朝っぱらから大変だね~?」 うぅ、ちょっとムカつく。 匠「ぼうっとしてたのは確かだからな、仕方ない…」 夏美「たっくん、手伝う?」 匠「いいって、夏美。たいしたことないよ。」 信乃「そうそう、完璧に自業自得なんだから放っておきなさいって」 夏美「でも」 匠「じゃ、言ってくる」 治「その間に俺は夢の中に参ろうか。」 信乃「あんたね、」 匠「……」 職員室か。 行きたくねぇ… 匠「失礼します」 えっと、先生の席は…。 よし、これを持っていけばいいのか。 匠「結構重いな。」 よし、着いた。 教室の前で一言。 匠「ふぅ~」 夏美「お疲れ様、結構多かったね?」 匠「まあ、な?」 と、しゃべる。 「ガラガラ」 先生「はい、みんな、チャイムはなっていますから、席に着きましょう。」 信乃「ほら、先生来たよー!」 その声でみんな静かになる。 先生「はい、では事業始めますよ~」 治「ぐおー……」 ……気にせず爆睡してる奴もいるけど。 先生「ではここを……治君にお願いしてみます」 先生、怒るんじゃなくて、頼むんですか? 先生「治君、治君?」 匠「あ、先生すいません、こいつ爆睡してます」 と、カバーする俺。 何やってるんだぁ~?俺。
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