真東の夢

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鈍色の空に海月が泳ぐ   水面の底で小鳥が囀る   鉛の心臓は硝子を循らせ   徨う視界は直角に乱反射   黄昏時を眼球が食い破って   浮かぶ記憶は何時かの縁日   お面を被って出掛けよう   化かし合いは得意だから
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