さくらとの生活

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過保護チックな段ボールハウスを作り、お腹がポンポンになるまで犬ミルクを飲ませて 夜を迎えました。      ーーーかり…かりかり……… ……キュ~ン……クゥ~ン……かり…     鳴いています。  淋しんです、きっとそうなんです。 かりかりとガラス戸を引っ掻く、いたいけな姿が映ってしまっています。   『かっ……可哀想……』   動物好きな家族みんな、心は一つでした。 しかしここは心を鬼にしなければいけません。 人と寝る事を覚えてしまったら、もう玄関で飼う事は不可能になってしまいます。可哀想すぎて。       夜泣きは1週間位ありました。 その間、情にながされる裏切り者がガラス戸に近づく度 誰かが止めました。 みんな睡眠不足です。
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