花を持って行った話

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 そんなに遠くないある日、ボクは両手にいっぱいの花を抱えてそこへ行った。  幾ら嫌われていると言ってもそこはやっぱり存在していたから、少しでも好かれればいいなと思って出向いたんだ。  だけどやっぱり具合が良くない。  その日はボクが来るってのをそこが把握していたから、イメチェンだろうね。童謡は流れて無かった。その代わりはなんだったと思う?  …キミが考えうる中で最高に吐き気がする曲だよ。そう、その曲さ。  ボクは愕然としたね。最低だと口にしたよ。だって花を持っていったボクに対して…あぁ、イライラしてきた。  まぁボクにだって建前ってのは備わってるから、笑顔を崩さずに花を渡したよ。  自分で自分を褒めたね。その時だけは。
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