地区大会 2

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 結果は四位。  県大会への出場は出来なくなった。  皆無言で片付けをし、帰りのバスの中でも誰一人、言葉を発する事はなかった。  学校に着き、体育館の中にボールや救急箱、スコアをしまい、監督の周りに集まった。  「話しは特にない。お疲れさん。」  ……お疲れさん…。  監督がそんなことを言うなんて思ってなかった。もっと沢山の言葉を大声で言うんだと思ってた。でも、違った。“お疲れ様”のこの一言に全てを詰め込んであった。みんな、それが分かって泣いた。こらえようとしていたけど止めれた人はいなかった。  キャプテンが頭をさげ、泣きながら言った。  「あり……がとぅ…ござい…ました…。ありがとう…ございました…。」  続いて俺たちも言った。  「ありがとうございました!!。」  鼓膜が破れるんじゃないかってくらい、大きな声で。  今までの感謝の気持ちを表すかのように、体育館の外にまで聞こえるくらい、大きな声で――。  少しの間、その声が体育館に響いていた。  俺は聞こえた…。  俺たちの声が響いてる中、監督が小さいな声で言った。  「ありがとう……。」
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