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心に染み渡るような、澄んだ囁き。
“見られたくないなら、私が隠すよ。見てるのは私だけ。聞いてるのも私だけ。だから……泣いていいんだよ。”
心臓の鼓動が心地よくて、頭を撫でる手が優しくて、我慢を解かれた。
真には絶っ対ばれたくない。ばれた日には――。
「はぁ……。」
「なんだ?どうした?誰かの事を思い出して、胸が苦しいのか?。」
「お前の事を考えてたんだよ。」
「えっ…直矢くん…もしかして私の事……。」
「きもい!!。」
「ひどいわ。」
「はぁー…真には勝てないな。」
「俺に敵などおらん!!。」
こいつは最強だ。
周りに笑われるのはちょっと恥ずかしいけど。
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