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僕は風を見ていた。 みんなは見えるわけがないと僕に言う。 少しでも周りに目を向けると、色々知る事が出来る。 しかし、人は周りに目を向ける事なく、深く知ろうともしない。 人は知る事を好むが、深く知る事を恐れる。 僕はそんな『人』に嫌悪感を抱く事がある。 そして自分もその『人』と同類という事で嫌気がさす。 僕は風が羨ましかった。 何にも縛られず、自由に動き回る事が出来る、風が。 僕も風になれるだろうか。 風のように自由に動き回る事が出来るだろうか。 風を見ていれば『答』がでるだろうか。 だから僕は 風を見ていた。
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