第一話 振り返り

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今日は遅刻しないぐらいの時間に家をでれたな………… ケータイの時計表示を見ながら部屋のドアの鍵を閉めた。 俺は時計をつけない。 腕に何かついてるのは何かいやだ。 ほんとは鞄も持ちたくない。 塀の上にでも置いていきたいぐらいだ。 俺の働いてる会社は飲食店や風俗店を経営していて、俺はその中のカフェで働いてる。 暇な店で、一日に来る客は30人にも満たない。 まぁ、暇だから続けているんだが……… 店に着くと必ず店長に呼ばれる……… 何でかはすぐわかる………… 「おい!ボン!!早く来い!毎日のことだからわかってんだろ!!!」 まだ客もいない店に、朝からくそ甲高い声で呼ぶバカ。 こいつが店長 男口調だが小柄な(ちょっとかわいい)バカ女だ。 前働いてた同系列の店の店長に憧れていて真似しているらしい。 名前は安藤………下の名前は知らない。教えてもらってねーなそういえば…………
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