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「―――――は…っ!」
悪夢に唸され飛び起きるとチチチチチ…、チチチチチ…と、小鳥達の囀る声が聞こえた。
『はぁ…っ、はぁ…っ!
…ぁ…、夢…、か…。
全く、ここ最近は悪夢なんて見てなかったのによォ。』
俺がまだガキだった頃、ヴァンパイアハンターだった両親が人間と吸血鬼が共存する都市…、エレメントシティの掟を破り、人間の血を全て吸い尽くす化け物と成り下がった邪悪な吸血鬼に殺された。
俺は、その時から両親の無念を晴らすべく、復讐をする為に、慣れないヴァンパイアガンを手にし、邪悪な吸血鬼を退治している。
その復讐心が、今の、俺にとって藻掻き、足掻き続けながらも生きていられる唯一の糧なのだ。
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