気になるメール

5/11
前へ
/187ページ
次へ
俺は小会議室で課長の事を待っていた。 ガチャ。 ゆっくりとドアが開くのを眺める。 もはや心の中は悪い事があった後のシミュレーションのみだった。 雪「あ、待たせちゃったかな?ごめんね。」 課長が小走りでこちらに向かってきて、俺の向かいの席へと腰掛ける。 手には渡した提案書…。 裕「あ…の…提案書ダメでしたか…?」 俺の気持ちが前のめっていたせいか、開口一番がこの台詞だった。 雪「今から話すから慌てないで。」 彼女がにっこりとした笑顔で話してくれたおかげで、気持ちが和らぎ、がちがちになっていた体が軽くなる。
/187ページ

最初のコメントを投稿しよう!

75人が本棚に入れています
本棚に追加