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今まで何度と提案書は提出してきたが、ことごとく没ばかりで、この仕事が向いてないんじゃないかと落ち込んだ時もあった。
けど…
課長がいたから…
課長を想い続けてきたから…
だからここまで頑張れた。
貴女の中にまだ俺はちっとも入り込んでいないかもしれない…。
だけど…
少しずつ…
少しずつでいい…
俺のこと…
一人の男として貴女の中に入り込ませて下さい………!
俺は体中が熱くなったまま冷める事もなく、提案書がぐしゃぐしゃになるほど力強く握っていた。
そして小会議室を後にし、憑き物が落ちたような気持ちで自分のデスクへと向かった。
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