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いや、もしかしたら全く別の事なのかもしれない。
そうだ、焦ってもしょうがない。
とりあえず落ち着こう。
けどもしあの日の事だったら何て言えばいいんだ…!
信太は、違う、でも万が一、と結局落ち着かないまま待つことしか出来ずにいた。
磨いたグラスを後ろ棚に置こうと振り返ったその時だった―
カラン カラ~ン
背部からドアのベルが耳に入る―
背中と脚は力が集中したようにピタッと固まり、振り返ることが出来ず胸の辺りが急に熱くなりはじめる。
グラスを持つ手は汗ばみ、危うく滑らせてしまいそうだ。
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