信太との出会い

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山「組み終わってます。後でファイル、フォルダに入れておきます。溜息なんてめずらしいですね。」 雪「…。私だって溜息くらいするの。はい、見積書。」 山「ありがとうございます。あの…元気出して下さいね。」 雪「…余計なお世話!」 しっかりしなきゃ…。 私はいつも人前では隙を見せたくなくて強がってばかりいた。 特に職場では女だからってなめられたくない、そう強く感じていた。 二年前に浮気されて別れた年上の彼の最後の言葉も、 彼「雪乃は一人でもやっていけるよ。しっかり者だからさ。あいつは…俺がいないとダメなんだよ。守ってやりたいんだ。ごめん…。」 だった。
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