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都内某所
ある高層ビルの地下に続く階段を降りていくと、いきなり広い所にでる。ここは、「セント=アルト」という「夢幻事件」を専門にあつかう国際組織の日本本部だ。
「夢幻事件」とは、今世界中を騒がしてる奇妙な複数の事件の総称で、共通点は犯人の片方の目が黄色いこと。そして、犯人の半数以上が行方不明になっていることだけ。俺は捜査員、通称・ロード・ポインターとして働いている。
俺は早速電話の声の主のいる捜査室室長室にいった。
「あら、早いじゃない。少し遅れると思ったわ。」
入ると、女の子が声をかけてきた。
「俺はそうゆう認識だったのか。理奈。」
柏木 理奈(16)。とても芯が強く、元気で優しい性格。俺と同い年だが、ロード・ポインターとしては先輩だ。
「こら、理奈。からかっちゃ駄目ですよ。さて、慧人君が来たことですし、始めますよ。」
そういいながら捜査室室長が立った。この人こそ、電話の声の主。柏木 清示(22)。21歳という若さで、捜査室室長に任命された天才。理奈の兄で、とても優しく、なんでも相談にのってくれる。理奈の性格は、きっと兄譲りだろう。
「今回はすでに被害がでています。今から事件概要、及び解決作戦概要を説明します。」
事件は、昨日21時ごろに俺達の住んでいる冠覧町でおきた。現場は小さな十字路。被害者の川崎は左腕を負傷している。その後、作戦概要が話された。
「以上です。質問がなければ、早速出発して位置についてください。ついたら連絡を。20時に始めます。」
「了解!!」
俺と理奈は捜査室をでて、早速夜の闇とライトの光の中にくりだした。
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