#1:非日常な日々と俺の仕事(前編)

3/3
4人が本棚に入れています
本棚に追加
/25ページ
都内某所 ある高層ビルの地下に続く階段を降りていくと、いきなり広い所にでる。ここは、「セント=アルト」という「夢幻事件」を専門にあつかう国際組織の日本本部だ。 「夢幻事件」とは、今世界中を騒がしてる奇妙な複数の事件の総称で、共通点は犯人の片方の目が黄色いこと。そして、犯人の半数以上が行方不明になっていることだけ。俺は捜査員、通称・ロード・ポインターとして働いている。 俺は早速電話の声の主のいる捜査室室長室にいった。 「あら、早いじゃない。少し遅れると思ったわ。」 入ると、女の子が声をかけてきた。 「俺はそうゆう認識だったのか。理奈。」 柏木 理奈(16)。とても芯が強く、元気で優しい性格。俺と同い年だが、ロード・ポインターとしては先輩だ。 「こら、理奈。からかっちゃ駄目ですよ。さて、慧人君が来たことですし、始めますよ。」 そういいながら捜査室室長が立った。この人こそ、電話の声の主。柏木 清示(22)。21歳という若さで、捜査室室長に任命された天才。理奈の兄で、とても優しく、なんでも相談にのってくれる。理奈の性格は、きっと兄譲りだろう。 「今回はすでに被害がでています。今から事件概要、及び解決作戦概要を説明します。」 事件は、昨日21時ごろに俺達の住んでいる冠覧町でおきた。現場は小さな十字路。被害者の川崎は左腕を負傷している。その後、作戦概要が話された。 「以上です。質問がなければ、早速出発して位置についてください。ついたら連絡を。20時に始めます。」 「了解!!」 俺と理奈は捜査室をでて、早速夜の闇とライトの光の中にくりだした。
/25ページ

最初のコメントを投稿しよう!