#2:非日常な日々と俺の仕事(後編)

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-20時半- 冠覧町の中心にあたるスクランブル交差点。周りは様々な色のライトがフラッシュのように光り、会社帰りの人々をそれぞれの世界に引き込もうとしている。 その中に、あきらかに異質な雰囲気をしている人がいた。 「柏木さん、いたよ。会社帰りの集団に紛れて、住宅街に向かっていく。」 俺はその人を見ながら、携帯を耳にあてていた。 「分かりました。予定通り、ここからは理奈と連絡をとりながら、犯行の時を逃さないでください。」 携帯からでる声に従い、俺は後をつけた。 -30分後- 理奈から電話のかかる。 「慧人君、今どこ?」 「十字路。予定通りにね。俺が犯人を少し止めるから、狙われた人を助けてきれ。」 「ええ、分かったわ。」
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