A L i C e

ﾍﾞﾙ ﾉ ｵﾄ

シエルが目を輝かせながら話し始めた。

「さっき聞いた話しなんだけどね～なんか、今日、転入生が来るんだって～！」

「知ってる。それがなぁに？シエル」

「リエルー…委員長なんだからリエルは知ってて当然でしょ。アリスは知ってた？」

双子の会話を聞いていた私に話しを振られても…。

ってか。別に…

「どーでもいいー…。知らなかったケド、興味もないし。」

そう。私には関係ない。
あるわけ…ないじゃない？今迄会った事ない人なんて。

シエルがプクッとホッペを膨ませた。

「…アリス、素っ気無い…」

「何かリアクションあると思ったけどね」

リエルが頬杖を付いて言った。

　　♪キンコーン♪

タイミングよく学校の始りを告げるベルが鳴り響いた。