ユメ ノ オト

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「お嬢様ー、朝ですよー。朝飯食いっぱぐれる前に起きろー」 私を起こしに来たカノンの声。 時計を見たら起きる時間だった。 「入るぞー」     ガチャ 「…起きてるわよ…」 部屋に入って来たカノンに対して不機嫌そうに言った。 「…珍しいな~、なにかあったか?ん?」 クシャクシャと私の頭を撫でる。 「髪がボサボサになるからやめて。」 「はッ、元からボッサボサじゃねーかよ?アリス」 思わず枕をカノンの顔めがけて投げ付けたけど、投げた枕をキャッチされた。 どーせなら顔面キャッチしてくれればよかったのに! 「制服。持ってきて…」 ベットから降りてからポソリと言った。 「!!お前、学校行くのか?!」 「行きたくないけど…学生なんだからしょうがないでしょッ」 また私の頭をクシャクシャ撫でた。 「あんまり1人で背負い込むなよ。俺でよければ、悩みきくぜ?」 カノンはそう言って制服を私に渡して部屋を出ていった。
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