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グイッ
突然、ふいに誰かが
私の腕を引っ張り
私はその人の胸の中に……
「!!!????」
「…ダメだ…!!
……死んじゃダメだ…!!」
その人は私を力強く
抱き締めた。
私はびっくりしたものの
何だか安心して
その人の胸の中で眠りに
ついたのだった。
こんなぐっすり眠れたのは
久しぶりな気がして
起きたときは
妙に清々しかった。
「…あれ…あたし……」
「よく眠ってたみたいだね。
初めまして。
俺、神谷蓮(かみや れん)
よろしく」
気づくと駅のホームの
椅子に二人して座っていた。
私はなにがなんだか
わからなくて
茫然としていた。
そうしたら彼が気付いて
「…どうして死のうとしたの…??」
と聞いてきた。
私は確信につかれて
びっくりやら焦りやらで
訳のわからない事を
言っていた。
するとかれは優しい笑顔で
「隠さなくて良いんだよ。
俺も死ににきたんだ」
「えっどういうこと??」
気付いたら
思ってたことが口に出ていた。
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