僕が生きた日

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手元には数冊の破れかかった冊子のようなノート。 朝から無理強いでやらされている。 こんな経験のある子なら、その時の僕の気持ちを理解できるだろう。 無理矢理やらされても全くやる気は起きないし、勉強が分かるはずもない。 母親が別の部屋に行っているのをいいことに、鉛筆なんか放り出して寝そべっていた。 僕の母親は、厳しい人ではなかった。 けど、簡単に妥協もしない。 勉強しろなんて普段はあまり言わないが、しなければいけないことは、しろと言う。 本気で怒った母親には、相当な悪ガキだった僕も頭が上がらなかった。 窓が開けられて開放された部屋で、縁側から空を眺めてみる。 空は太陽の光を沢山含んで、眩しく広がっていた。 今日はよく晴れている。 ………今頃、のりひろや、ひろたかは缶けりとかして遊びよるとやろうなあ…… 楽しそうに遊んでいる友だちの顔が浮かんできて、その時、僕は今の僕の立場が理不尽に思えたのだ。  
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