生活

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6畳の部屋 布団が2つ。 壁には どこの組のポスターか知らないが 紋章みたいなのが描いてある。 そこにはパパの血がついた   幹部の金バッチ。 飾ってあるのか、 何なのか… これを見るたびに 昔の事を思い出す。 部屋は、昔っぽいとゆぅか いかにも……  水商売的な香水の匂いが部屋中に充満する。 1人、布団でうつ伏せになりながら、名刺を見ていた。  金…ほしいなぁ。  ぁたし  逃げれる……のかなぁ。 こんな生活から、逃れられるのか… 同居人を見捨てられるのか… 何故だか、名刺を見ながら迷いがあった。 新しい世界… 新しい自分… その言葉に、敏感に反応していた。 あの男に 見透かされた気がした。
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