非日常の開幕

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 星園…星宮学園の略称。僕はそこに受かった。もちろん受験当日、合格発表日は男の子だった。それも昨日までは。 「ごめんなさい…」  とりあえず謝る。 「まぁいいわい。さっさと着替えて降りて来い。鏡哉と和輝はもう稽古しているぞ」  鏡哉と和輝…僕の兄だ。僕は末っ子で鏡哉が長男、和輝が次男、それで僕が三男だったんだけど…今は長女に… 「キョウ兄とカズ兄起きるの早いよ…」 「お前が遅いだけじゃろう」  そう言って、じっちゃんは居間に戻っていったみたいだ。
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