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『たしか…準備室って、コッチだよね…』
そう思いながら、“L”字の廊下を曲がった。
廊下を曲がった先に出てきた準備室を見ると、ドアが少しだけ開いていた。
『シバ先、バカじゃん。開いてるし。』
私は、タメ息をつきながら、静かな準備室のドアに足を向けた。
ガラッ…ガラガラガラ…
「お邪魔します」
心にもないことを、口に出しながら入った。
静かな準備室には、やはり誰も居なかった。
『ふ~ん。結構キレイにしてるじゃん。』
そう思いながら、キョロキョロと回りを見渡して、机の上にある携帯電話を見つけた。
携帯をとり、カバンの中にしまう。
『帰ろう。』
そう思って、準備室から出ようとしたとき、窓の横にある棚の近くにあった、一枚の絵が目に入ってきた。
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