2108人が本棚に入れています
本棚に追加
/183ページ
手紙
「じゃ…せめて、コレだけでもっ…!!」
目の前で、差し出す手紙の主(男子生徒)を見ながら、溜め息がでた。
「…興味ない。」
それしか、感想が出てこなかった。
そう言い残して、立ち去ろうとした時、
「…ぇよ。」
少年が、ぼそりとつぶやくのが聞こえた。
『何か言った?』そう思って振り返ったら、
「可愛いからって調子にのってんじゃねぇ!!」
大きな声で、少年は言った。
それと同時に、私は腕を掴まれた。
*
最初のコメントを投稿しよう!