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「肘撃ち、掌蹄、裏拳、とぅえりゃぁあぁぁぁっ!!」
「がふっ!? げはっ!? にゅるっ!? ひでぶーっ?!?!」
カクンッ・・・・。
「フハハハッ、見ろっ!! 雅博がぼろ雑巾のようだっ。」
「・・・・清藍様、何をなさっているのですか?」
「スー!! そ、そっちも終わったの?」
わ、私としたことが背後をとられるなんて・・・。
「はい、あらかた片付いたと、ただ・・・」
あ~・・・続きが分かってしまう自分に嫌気がさす。
「姉さん・・・か。」
「三人が探索及び捕縛に向かいましたが・・・」
・・・・・・はあっ。
ため息が重なる。どうしたものかなぁ、あれは。
「それより、清藍様。」
「ん、何だ?」
スーの目線が下に落ちる。
「その殿方はいったい・・・ わたくし、お会いしたことがありませんが?」
「ああ、そうだな。私も初対面だからね。」
「まあっ!!!!!!」
あのっ!! あの清藍様が初対面で仲良くぅ!!+しかも男性とっ!!=一目惚れ!!→婚約→結婚=邪魔者排除=清藍様とお別れっ!!!!!!
「うぁっ、また気絶してたんかオレ・・・。」
オレ今日大殺界なんかなぁ。
「チッ、もう起きたか。」
「チッてなんだよ、なに目指してんだ!? てか変なの増えてるしっ!!」
もちろん変なの一号は清藍さまですわ。
「あら、おはようございます。そして初めまして夜、露、死、苦お願いしますね、ごみむし♪」
「笑顔がよろしいっ!! でも後半おかしいよねっ!! ごみむしってひどすぎだよね! オレなんかした!?」
「ええ、わたくしから清藍様を奪おうとする輩は全て敵ですがなにか?」
うぅっ・・・本当に変な人だったよ。
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