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その者、黒き姿にして虎の如し、人語を操り凄まじき豪なり。
主より与えられし名をば毘異須兎といふ。
「いいのか追わなくて・・・。」
目的はあくまで足止め、できる限り戦闘は避けたい。
「我は追っ手を足止めせよと命じられた、充分任は果たしている。」
おっ、少しは脈ありか? 話しを広げてってみるか。
「・・・・・大変だなぁ、お前」
「そうだっ!! 聞いてくれるか、にゃんだ今さっきまでのしゃべり方、名前もそうだ。主はにゃにを考えてるんだ!? いったい我をどういう風にゃ式にしたいんだっ!?」
うおっと!? まさか地雷ふんじゃったのか?
「一応式として主の要望を忠実に実行してきた。我は忍び難きを忍び、耐え難きをた・・・・・ああっ・・・
・・・だろっ!!・・・・・
だからっ・・・・もう・・・
・情けにゃいっ!!・・・何故・・・
・・・・・うに羨ましい!! 転職したいよまったくっ!!」
なんでだろう・・・なぜか頬が冷たいぞ。
「まっ、いいことあるよきっと!!」
「うぅぅっ、そうかにゃぁ?」
可哀想に・・・ただ主が清でよかったなぁ俺。
式の幸せの約90%は主の人間性で決まるからなぁ。
「そろそろ一段落する頃合いだし合流しに行くか。」
「うぅっ、会いたくにゃいよう 近寄りたくにゃいよう・・・」
重症だなぁ、これ。
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