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あたしは今逃亡の身だ・・・。
追っ手を差し向けてくるのはあんなに一緒だった妹。
運命の神さまは時に残酷で無慈悲なのだ。
既に追っ手に対して奇襲を敢行(させ)、隙を突いて逃走することに成功したんだけど・・・。
「ちぃっ! またっ!!!」
行く手を結界で塞がれたっ!!
気配は二つ、追っ手のうち結界を張れるのはケンのみ・・・
なら追っ手はケンと、リューかビャクかスーのうちの誰か一人だ。
ビーちゃんが追っ手全員を足止めできてればよかったのになぁ。
まあ、いくらビーちゃんといっても一人抑えるのがやっとだったのね。
これは困ったなぁ・・・。
流石のあたしでもケンの結界は脅威だし、加えてアンノーンな存在も脅威だ。
結界を破壊していたら確実に追い付かれる、追っ手の正体が分からない以上リスキーな選択は避けるべきだわ。
なら選択肢は一つ!!
「まっがれぇえぇぇ~っ!!!」
ふっ、まさかここであたしが曲がるなんて思わないだ・・・ろ・・・・。
「姉さん、お久しぶりですね♪」
えっ!? なにこのオチ・・・・・・。
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