一話 集団

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私が小学生の頃の話です。 私の友達Yちゃんは好きな男の子がいて、遅くまでその男の子の部活を見てて、私は毎日それに付き合っていました。 その日は、その男の子と一緒に帰るチャンスができたというので私はまた付き合わされる事になったのです。 とりとめもない会話をして、男の子達と私達は別れました。その男の子と、私達の家は逆方向。 そして、その頃には日はすっかり沈んでいました。 私達の前には木々に囲まれた広い広い公園。昔はここで戦争があったらしく、死者を弔うためか、たくさんの桜の木が植えられています。 「ここをまっすぐ通ったらかなり早いんだけどね…。」 「でもここ、変なおじさんとか出るらしいよ~。」 「ん~~~どうしよか……」 かなり迷いましたが、私達は、早く帰るために公園の中を通る選択をしました。 今思うと、やめておけば良かった…。と後悔してます。 しばらくして…。 まっすぐ歩いてて、昼間は歩きなれたはずの道が…。なぜか真ん中とははずれのとても狭い道になってるんです。 その狭い道も、私は知ってはいますが、こっちに向かったはずはないのに……??暗いせいで迷ったかな? なんだか怖くなったけど2人はその事に触れず、わざとらしいくらいに大きな声で話しながら歩きました。 怖くて触れられなかったんです。 と、突然 大きな声で笑っていたYちゃんが「ひっ!」と大きく息を吸い込む音がしました。視線の先を追いかけると
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