【乱戦】

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「人数が多ければ多いほどに最後の勝者は強くなる。そして、その勝者を我々が使役する」 つまり、力を持った者を使役する事で力で支配しようとしているらしい。 「考えがバカげてるわ。大体、人間をどうやって使役する気?」 「違うよ、サッキー・・・・・。使役するの魔物だ。奴らなら契約すれば使役できるよ。私らは、単なる数合わせだ」 真紀の言葉に岸川は拍手をしだした。 「さすが、先生。さすが、ティターニアだ。お見事ですよ。あなたの言った通りです。君達は単なる数合わせ。本命は他にいる」 その時だった。 環の上を浮遊していた光の玉が重玄の中に飛び込んでいった。 「いつまでもそうやって放置するのは良くないよ、重玄さん。あなたは優勝候補の一人ですから、我々は非常に期待してますよ」 そう告げた岸川は身を翻し、学園から去ろうとした。 その時には、既に咲菜は動き出していた。 もの凄いスピードで岸川の前に咲菜は移動し、鋭い眼光で岸川を睨んでいた。
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